BMWのキャラクターラインであるサイドのプレスラインについて

BMW

BMWの車と言えば、キドニーグリルや、ホフマイスターキンクなど、伝統的な特徴あるデザインが有名ですね。この中にサイドのプレスラインもキャラクターラインとしていい仕事をしていると思います。特に2005年からのEモデルで採用され始めた、ドアノブを前後に突き抜けるキャラクターラインは、その後の多くの車のサイドのプレスラインに影響を与えたのではないかと、個人的には思います。

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初代3シリーズから採用されているサイドのシャープなプレスライン

2代目のE30 3シリーズ

このサイドのプレスラインは初代3シリーズから採用されていました。と言っても、Wikiや冒頭の画像を見てみると、初代は、ぱっと見プレスラインと言うよりは、何となくつなぎ目的な感じに個人的には見えてしまいます。しかもプレスラインは初代ではドアハンドルの少し下あたりを通過しています。

現代のドアハンドルの真ん中を通過するようなキャラクターラインが生まれたのは、上の画像の様に、2代目となるE30モデルからではないかと個人的には思っています。この時代の直線的な造形美も、今見てもかっこいいですね。

現代の様なシャープなエッジの効いたプレスラインになったのは2005年に発売されたE90モデルからだと思います。

E90のサイドのプレスライン

今見ても、サイドから見た造形は古さを感じさせませんね。この当時としては、これだけのエッジの効いたプレスラインを出そうと思うと、かなりの技術力が必要だったのではないかと想像します。コストもかかっているであろうことが、容易に想像できます。この辺のこだわりもBMWの特徴ではないかと思います。

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F20_1シリーズのプレスライン

僕の所有している2016年式のF20_1シリーズのプレスラインを見てみると、例にもれず、エッジの効いたプレスラインがサイドに伸びています。

F20_1シリーズのサイドライン

よく見ると、ドアハンドルの真ん中を突っ切っている、プレスラインだけではなく、下部に曲線のプレスラインがある事が分かると思います。この曲線のプレスラインもコストがかかりそうですね。

さらに、このドアハンドル部を突き抜けているプレスラインですが、よく細部を見ると、ヘッドライトのサイドにあるBMWマーク~リアブレーキランプのサイドにある、BMWマークへとつながっていることが分かります。

ヘッドライトサイドにあるサイドのプレスラインの延長線上にあるBMWマーク
リアブレーキランプサイドに、プレスラインの延長線上にあるBMWマーク

画像の様に、このサイドのプレスラインは、ヘッドライトのサイドにあるBMWマークから、リアブレーキランプサイドにあるBMWマークへとつながっています。さらに。各ライトの中でもラインが引かれ、フロントや、リアへこのサイドラインの延長線が回り込み、デザインに統一感があると思います。

恐らくこのBMWマークは偶然この場所に採用されているものではなく、意図してこの場所に刻印されているものだと個人的には思っています。

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現行のGモデルの3シリーズではプレスラインが少し変化在り

G20のサイドのプレスライン

今まで、ドアハンドルの中央を突き抜けてきた、サイドのプレスラインですが、現行のG20_3シリーズでは、少し今までと違う部分を見て取れます。と言うのも、サイドのプレスラインが少しドアハンドルより上部に移動し、下部の曲線の」プレスラインが、より強調されたものになっています。

これについては、BMW唯一の日本人デザイナーである永島さんも、ボーンラインを強調させ、ボディーを薄く見せる工夫をしていると、言及しています。

最近ではレクサスのISなんかも下部の曲線のプレスラインを強調させたデザインとなっていますね。

これまでずっと続けていたドアハンドルの真ん中を突き抜けるプレスラインを変更したり、キドニーグリルをかなり縦長の物に変更したりと、最近では、BMWのデザインも新しいステージに入っているのかもしれませんね。

それにしてもデザインって難しいですね。少し変わったことをすると否定的な意見が目立ち始めますし、変化を好まない日本人の特徴なのかもしれませんが、デザインについては、発売から数年後の市場の反響が正直な意見になって帰って来ると思います。

実際、今でこそ爆売れなアルファードですら、発表当初はかなり否定的な意見も目立ちました。ですが今では堂々としたフロントマスクとして、人気を博しています。リセールの良さなどもあるので、単純にデザインが評価されているかはわかりませんが、この先のBMWのデザインの評価についても個人的には注目していきたいと思ています。

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知ってる人は知っているBMWのプレスラインへのこだわり

僕自身、草野球チームに所属しているのですが、そのチームの車好きの人(多数いる)のうちの、特にこだわりの強い方と話をした際、「BMWに変えたんか!ええのーこのプレスラインが最高にわしは好きじゃー」と広島弁全開で賞賛されたことを思い出します。BMWの良さはプレスラインの切れの良さとまで言われていました。人によって見る部分がここまで違うのかと思ってしまいましたが、確かにプレスラインのキレは良いなと妙に同感してしまいました。

さらにこのプレスラインが安全性にも結び付いとんどー!っと言われていたのも印象的でした。確かに紙でも折り曲げたものの方が、横からの衝撃に対して強いですもんね。

最近の軽自動車でもサイドのプレスラインは過去の車より増えているように感じています。限られた空間で安全性を確保しようとすると、このプレスラインもデザイン面だけでなく、安全面にも役立っているんでしょうね。

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最後に

BMWのサイドのプレスラインは、シャープで、車の印象までシャープでかっこいいものに変えているのかもしれませんね。過去から継続されているBMWのアイデンティティには何かしらの理由があるんだと思います。

しかも安全性にまで役立っているのなら一石二鳥ですね。

これからも幅広い目線で車を見ていきたいと思います。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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