受け継がれるBMWのデザインアイコンとアイデンティティ

BMW

1916年航空機エンジンメーカー、バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社(BFW AG)とし誕生。

翌年、現在のBMWへと改称し、産声を上げたBMW。

さらに1932年、BMW初の自社開発四輪車「3/20 AM1」の製造を開始しました。
ここからBMWは自動車メーカーとしてのスタートを切りました。そして現在に至るまで、様々なデザインアイコンや独自のアイデンティティが産まれていきました。

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言わずと知れたキドニーグリル

誰が見ても一目でBMWの車だとわかる、デザインアイコンの代表の様な存在のキドニーグリル。恐らく画像のように、BMWのエンブレムを外しても「BMWの車」と認識されるくらい、BMWと言えばこのキドニーグリルを思い浮かべる人も多いと思います。

このキドニーグリルの歴史は1933年に発表された303までさかのぼります。

出典:https://en.wikipedia.org/wiki/BMW_303

今見てもかっこいいデザインですね。この「キドニー」の意味は肝臓になります。左右対称に肝臓の様な形状をしたグリルとして名付けられました。80年前からあるデザインが、時代とともに形は変えつつ、今の時代にも受け継がれている。この辺にBMWの歴史を感じます。

今後、恐らくEVの時代が来ると思いますが、この「グリル」がふようとなる、EVが全盛の時代になった時、BMWのキドニーグリルがどのようになっているのか、気になります。

BMWのデザインアイコンを残してもらいたいと個人的には思ってしまいます。

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逆スラントノーズ

特に1990年までのBMWに色濃く見られたデザインです。

フロントグリルが上に行くに従い、進行方向に対し、前傾している形状を「逆スラントノーズ」と言います。空力的に不利になるため、現在の車では見ることも少なくなりましたが、デザイン的にはかっこいいなと見入ってしまいます。

実は現代のBMWの車両でも、横からグリルの部分をよく見ると、逆スラント形状になっています。

少なくとも、1シリーズでは、現代まできっちり受け継がれているようです。

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ホフマイスターキンク

BMWの車は写真の様に、後席のウィンドウモール後方が斜め上に跳ね上がり、折り返して天井へと進んでいくデザインをしています。この斜め上に跳ね上がるデザインを「ホフマイスターキンク」と言います。

ホフマイスターキンクの始まりは、1961年BMW1500で採用されたのを始めとし、以後のBMWで採用し続けられています。

BMW1500

名前の由来は、当時、BMW社内のデザイン本部長を務めていた、ヴィルヘルム・ホフマイスター氏からとっています。

自分の名前がデザインの名前として後世に語りつがれると言うのは、デザイナー冥利に尽きるのではないかと思います。

最近では、レクサス等の高級車でも同様のデザインを見かける事があります。

レクサス IS-F
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直列6気筒エンジン&ロングノーズ

「シルキーシックス」と評されるBMWの直6エンジン。他の自動車メーカーが、衝突安全性の確保の観点から、次々と撤退し、V型エンジンへと切り替える中、直6はBMWの仕事と言わんばかりに、かたくなに直6エンジンを採用しています。

なぜ直6にこだわっているかは、開発者に聞かないと分かりませんが、恐らく、直6エンジンが振動特性に優れているからだと考えられます。振動が少ない故に、エンジンマウントも、より硬いものが採用でき、エンジンの振動やパワーを不快感なく、味わうことが出来る部分も大きいと思います。エンジンそのものを、しっかりと感じ、楽しめることから直6にこだわっているとも考えられます。

直6を採用しているが故に、自然とエンジンルームは長くなり、ロングノーズなデザインとなります。

F20型1シリーズ

分かりやすいのが、F20型1シリーズ。コンパクトな車体の多くが、M140の直6搭載を前提に設計されている為、非常にロングノーズな印象を受けます。

もちろんそのしわ寄せは後席に来てしまっていますが・・・

このデザインもBMWらしく、非常にかっこいいと思います。

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FR車へのこだわり

BMWは昔から一貫して後輪駆動であるFR車へのこだわりを持っています。「駆けぬける歓び」をブランドコンセプトに掲げ、走りを前面に押し出した車作りを昔から続けています。このブランドコンセプトを実現するためには、FRではなければなかったのだと思います。

事実、高級車の多くがこの駆動方式を採用していることからも、走りや、乗り心地等、「車」として優れている部分が多い駆動方式だと思います。

最近ではBMWも2シリーズを皮切りに、FF車へ参入しています。電子デバイス等の進歩で、FFでも、BMWの求める車に仕上げることが出来るようになってきたのかもしれませんね。

ですが、この2シリーズ、実は発売当時、国産車からの買い替えが約80%にもなったとの記述を見ました。昔からBMWを乗り継いでいる人からすると、中々FFモデルには手が伸びないのかもしれませんね。

1シリーズも次期型がFF化されることが正式に発表されましたし、今後の販売状況にも注目していきたいと思います。

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前後重量配分50:50

これもFRと同様に昔からこだわり続けているアイデンティティになります。駆動方式が、FRである必要があるのもこの重量配分が50:50になるようにという部分も大きいです。

この重量配分50:50にすることで、自在に車をコントロールすることが容易になります。車を「操る」為には需要なファクターとなってきます。

この理想の重量配分に近づけるため、バッテリーを後部に設置したり、エンジン自体もなるべくエンジンルームの後部に設置したり、コスト的には不利になるような事も採用し続けているあたり、走りに対する並々ならぬ姿勢を感じます。

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ドライバーファーストのインパネ配置

BMWの車はインパネのボタン類が、すべて運転席側へ向いています。まるでコックピットの様な感覚で運転することが出来ます。これはどのシリーズでも共通です。

7シリーズであっても、ドライバーズカーと言われる所以かもしれませんね。

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最後に

多くのこだわりと、一貫したモノづくりで多くのファンを魅了するBMW。所有すればBMWの良さも良くわかります。正直次の乗り換えも予算が許せばBMWに乗りたいと思います。

サラリーマンは頑張って仕事します。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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