自動車ジャーナリストの方の記事を見ていると、BMWのディーゼルモデルの静寂性は国産車のガソリン車と遜色ないとか、やはりディーゼルモデル特有のガラガラ音が車内にも響くとか、どっちが本当なんだろうと思う事を購入前に思っていました。
実際、BMWのディーゼルモデルである118dを2年半所有して感じたのは、アイドリング中は、間違いなくガソリン車(もう1台所有しているオデッセイ)よりうるさい!でも気になるほどではない。
走行中は、間違いなく118dの方がオデッセイより静か!と言う、矛盾した感想を持ちました。個人的な感覚なんで、やはり信憑性がないので、数値で測定してみたくなり、各条件で測定してみました。本来なら118iと118dを比較したいのですが、手元にあるのはディーゼル車の118dとガソリン車のrc1オデッセイなのでこの2車を比較しています。セグメントもカテゴリーも全く違う車ですが、ご了承ください。価格だけは近いものがある2車を比較しています。
アイドリング中は、感じたとおりの結果
まずはディーゼルエンジンを搭載した118dから測定してみました。ちなみに測定に使用したのはスマホの無償アプリで、しっかり校正された騒音計ではないので参考程度に考えて頂ければと思います。測定条件としては、10秒間測定し、その平均値を比較しています。
画像のオレンジ色の64.1は瞬間値なので、アベレージの青文字の65.6を見て頂いた方がいいと思います。ちなみにエンジンをかける前の騒音値は42程度でした。この騒音値がどの程度かと言うと、下の画像を参考にしていただければと思います。
正直、体感的には、お世辞にも静かとは言えないですし、夜中に住宅街でアイドリングをするには、ガラガラと、気を遣うレベルの音がします。
続いて、国産ガソリン車のオデッセイの騒音値。
10秒間のアベレージは57.6db。BMWのディーゼルモデルである118dと比べると、8db程度の違いが有ります。これは体感でも感じるくらいの違いが有ります。やはり、ガソリンモデルの方が車外のアイドリング時は明らかに静かな事が分かりました。
続いてアイドリング中の車内の騒音値を比較をしてみました。
まずは118dの騒音値から。
少し見にくいんですが、アベレージは49.9dbになっています。数値は結構いくみたいですね。ですが、不快感がないと言えばいいのか、決して煩く感じない音質です。ボンネット上で測定した、車外の65dbと比べると、-15dbとなっています。
断っておきますが、僕が感じた感想は、決して車内はうるさくないです。
続いて、ガソリン車であるオデッセイのアイドリング中の車内の騒音を計測してみました。
オデッセイのアイドリング中の騒音は40.9dbとなりました。さすがに数値的にも、体感的にも、明らかにこちらの方が静かな様です。
車外との比較も、同様に約-15db程度低減されています。嫁の乗っているオデッセイが非アブソルートのG EXと言うグレードなので、直噴エンジンではないのも、この静かさになっている要因だと思います。恐らく同じオデッセイでも、アブソルートであれば、もう少しうるさいのではないかと思います。
ちなみにエンジンを切った際の車内の騒音値は、BMWが29.1db、オデッセイが30.2dbと、1db程度ではありますが、BMWの方が外部との遮音性は高いようです。
全開加速中の騒音値の比較
高速道路の合流など、全開加速中の騒音値を測定して比較してみました。運転は僕が実施し、助手席で、嫁に測定してもらいました。
測定条件は、さすがに10秒も全開加速をしてしまうと、どちらの車も法定速度を超えてしまうので、加速し始めから、法定速度内での全開加速中の数値の平均値を比較しています。
まずは118dの全開加速中の騒音値から。
アベレージは64.1dbとなりました。最大でも67.5dbと、70dbに届かないくらいなようです。上の表を見ると、走行中の車内と、高速走行中の車内の間と言った所になっています。これだけでは他の車と比べてどうなのかわかりませんね。
続いて、オデッセイの全開加速の数値になります。
アベレージで68.6dbと118dに比べ、4.5dbほど高い数値となっています。最大値も72.9dbと70dbを超えています。
やはり、体感で感じていたように、走行時は118dの方が静かなようです。ただ、この数値はエンジンの騒音だけではなく、もちろんロードノイズ等も入った数値ですし、ミニバンとハッチバックと言う、異種の比較ですので、参考程度にしていただければと思います。
機会があれば118dと、118Iの比較をしてみたいと思います。
最後に
体感で感じていた、アイドリング中は118dはうるさくて、走行中は118dの方が静かと言うのは、数値で見ても同様の結果になりました。人間の感覚も案外あてになるものですね。
この結果になった要因は、ディーゼルエンジンの回転数の低さと、優秀な8AT、優れた遮音性によるものではないかと思っています。
現在タイヤの寿命も目の前になっているので、巡行中の数値も取っておいて、タイヤ交換時に、騒音がどのように変化するのかも確認していきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
コメント