FR車である1シリーズのタイヤローテーションの必要性

BMW

BMWの1シリーズはFR車です。今までFF車にしか乗ったことがなかったので、当然のようにタイヤのローテーションを行っていましたが、FR車の場合はどうなんだろうと思っていました。Mスポーツであれば、そもそも前後のタイヤサイズが違うので、ローテーション自体が不可能なのですが、非Mスポーツであれば、前後のタイヤサイズは同じです。

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なぜFF車はタイヤローテーションが必要

そもそもFF車では今まで、なぜタイヤローテーションを行っていたかと言うと、FF車では駆動と、操舵の両方を前輪側で行う事になります。さらに、前後重量も前輪側が重く、前タイヤの減り方が後ろタイヤに比べ、格段に速くなります。車種にもよりますが、ローテーションを行わないと、前輪はツルツルなのに、後輪は8分山なんてことも起こりかねません。

実際もう一台所有しているミニバンでは、前輪のタイヤの減りが後輪に比べ、かなり早いです。なので、僕は年1回、スタッドレスからラジアルタイヤに戻す際ローテーションを行っています。年間走行距離1万km程度の走行なら、この頻度で前後輪が均等に消耗する様になると思います。

又、前輪の溝が減った状態で恐ろしいのが、ハイドロプレーン現象を起こしてしまいやすくなってしまうと言う部分です。

雨の日に、前輪の溝が減った状態で水たまりに突っ込み、排水が追い付かず、グリップ力を失ってしまうなんてことにもなりかねません。

安全性の面からみても、FF車ではローテーションが必要だと思います。

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FR車の1シリーズではローテーションは必要?

結論から述べると、非Mスポーツの1シリーズではローテーションは不要だと思います。

34000km走行時にローテーションを実施しました。

新車から2年が経過し、2回目の1年点検を受けました。この時の走行距離は、約22,000km。

この時のタイヤの減り具合を点検記録簿で見てみると、前輪の残り溝が5mm。後輪の残り溝が4.5mmと、少し後輪の方が減りが早いですが、ほぼ均等に減っていました。

ただし、前輪の外側は、後輪の外側に比べ、目視の上ではかなり減りが早い印象でした。

※2020.5に走行距離も34000kmを超えました。前輪のアウトサイドの溝がかなり減り、ツルツルに近い状態となりました。この状態で残り溝は前後とも約3mmの状態です。もう少し今のタイヤを使用したいと思い、僕は約6000円を支払い、ローテーションを行いました。主溝は前後ほほぼ均等に減っているのですが、さすがにサイドは限界を感じました。

前後でタイヤの残り溝が均等に減っているのは、BMWの前後重量配分を50:50にしている部分も大きく関与していると思います。僕の乗っている118dは前後配分は52:48となっており、前輪の方が多少重量が有りますが、後輪の方が少しタイヤの減りは早くなっています。

良くFR車は後輪の減りが早いとの記述を目にしますが、恐らくFR車はハイパワーな車が多いからだと思います。ハイパワーな車両は前後でタイヤサイズが違うものが多いので、そもそもローテーションはできない事が多いです。

1シリーズはタイヤの減り方を見ると、よく言えばバランスのいい車、少し違った言い方をすると、多少非力な車だと思います。非力とは言っても、僕が乗ってきた車の中では最も力強い走りをしてくれます。

又、個人的には、上でも書きましたが、前輪の残り溝はスリップの危険性を考えると、後輪に比べ重要度は高いと考えています。このことから考えても、後輪の減りの方が早いFR車ではローテーションはやはり不要だと思います。

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ディーラーやカー用品店人の意見は

個人的には不要だと書きましたが、参考までにお店の人にも聞いてみました。

BMWのディーラーに、2回目の1年点検時に聞いてみましたが、僕の意見と同じで、必要ないです。との事でした。実際、点検記録簿を見ても均等に減っているので納得です。

又、大手カー用品店のタイヤ売り場の人に、現車を見てもらい、聞いてみましたが、前輪の外側が減ってきているので、より長持ちさせたいなら、ローテーションした方がいいですよ。との回答が返ってきました。

工賃が発生するので、もしかすると、営業トークかもしれませんが、外側が減ってきている、というのは僕も気になっていた点なので、言われるように、よりタイヤを長持ちさせたいなら、ローテーションを行った方がいいのかもしれませんね。

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タイヤ交換時の残り溝の基準は?

タイヤローテーションの目的に、寿命を延ばす為に行っている部分が有ります。

では、タイヤの寿命の判断基準はどこにあるのか?となってきます。

法律上では、道路運送車両に関する法律で、残りの溝が1.6mm以下になると使用禁止となっています。世に言うスリップサインは、残り溝がこの1.6mmになった時点でタイヤのトレッド面と高さが同じになるように設定されていま

僕の車の残り溝は、2回目の1年点検時、約22,000km走行で前輪が5mm、後輪が4.5mmなので、新車時の溝高さが8mmだったと仮定すると、あと1万~1.5万km走行すると交換が必要かなと思っています。

さすがにスリップサインが出るまで乗ると車検時の合格基準に満たなくなってしまうので、少し早めに交換しようと考えています。

※3年が経過し、初回車検時、走行距離約30000kmで残り溝は3.5mm程度でした。ディーラーで車検を受けたのですが、そろそろタイヤ交換を検討してくださいと言われてしまいました。ちなみに、この時前輪の外側の溝はほぼなくなっていました。

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最後に

僕はタイヤローテーションは「安全性確保」、「タイヤ寿命のロングライフ化」を目的に行うものだと考えています。

考え方はいろいろあると思いますが、上記の考え方だと、僕は1シリーズのタイヤローテーションは不要だと思います。

※今までは不要だと思っていましたが、僕は34000km走行時点でタイヤローテーションを行いました。ただ正直この時点で、素直にタイヤを交換した方がいいのかもしれません。

一概に、FRだから不要だ、というわけではなく、車種やグレードによっても変わって来ると思いますし、その時々で、自分の判断基準を持っていればいいと思います。

長く新車装着のタイヤを使用したいなら、間違いなく、ローテーションは実施した方が、長くタイヤを使用できると思います。

最後まで、読んで頂き、ありがとうございました。

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