BMW1シリーズ 118dの特徴と車好きにおすすめできるポイント

BMW

新型1シリーズの発表で影が薄くなりつつあるF20モデルの1シリーズですが、仕様や装備を見てみると、今でもまだ決して色あせていない、素晴らしい車だと思います。又、乗ってみて初めて分かる素晴らしさも秘めています。

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Cセグメントで唯一の実用FRモデル

このF20モデルの1シリーズはCセグメント、つまり、コンパクトカーで唯一の実用FRモデルとなります。ライバルの多い、Cセグメントで、BMWらしい特徴的な車となっています。実用と書いたのは、5ドアで、大人が4人まで(定員は5人だが、正直5人乗るのはかなり無理がある)なら大人が何とか実用的に乗ることが出来るから。

この車に2年近く乗りましたが、やっぱりFR車って運転していて楽しいですね。もう1台妻用に所有している車がミニバンなので、それと比べてしまうと、はるかに運転が楽しいです。

加速時、あの後ろから押されるような感覚や、交差点等の左折時の加速時など、明らかにFF車とは違う挙動を示します。僕はこの1シリーズが初めてFR車に乗る車だったので、余計にそう思うのかもしれません。

今回、新型がFF化されましたが、他のメーカーのライバル車種との駆動輪による差別化が出来なくなってしまいました。ただこの辺はBMWも調査をしており、自分の所有している車の駆動輪を知っている人2割程度しかいないとの調査結果もあるようです。車を選ぶ際、駆動輪を気にする方は少数派なのかもしれませんね。

又今回の新型のFF化で後席が広くなったと多くの記事で見ますが、正直、僕なら車内の広さをとるなら2シリーズのアクティブツアラーを選びます。

新型1シリーズの後部座席(わかりにくい&ブレててすいません)

先日、ディーラーに行った時、たまたま入庫していた、展示車を見てきたのですが、確かにF20に比べると後席が広くなっていました。ただ、2シリーズと比べてしまうと、F20も新型1シリーズも同じく後席が狭い車になってしまいます。

同じFFモデルなら、僕なら割り切って2シリーズを買います。M135のXドライブが買えるなら1シリーズを買いますが、僕には予算的に無理です・・・

もしFRモデルの1シリーズをお考えなら今ならまだ高年式、低走行の物も多くありますので、いまが買い時だと思います。

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日本国内で数少ないディーゼルモデルの118d

現在、日本国内でディーゼルモデルの車が買えるのは、BMWやマツダ、復活したVW、プジョーあたりが中心になります。上で書いたFRでディーゼルとなるとやはりBMWとなります。

車両価格がガソリンモデルに比べ高くなるディーゼルモデルですが、それでも買って損はない魅力があります。ヨーロッパでは現在はVWのディーゼルゲート問題でディーゼルを選ぶ人が減っているようですが、それ以前は、約半数の方がディーゼルモデルを選んでいました。

理由としてまず挙げられるのが、優れた燃費性になります。F20 118dの公称燃費も22.2km/ℓとかなり優れています。

しかもディーゼルエンジンなので、燃料は軽油。日本国内では、ガソリンに比べかなり安価な燃料です。しかも高速道路を中心に走れば、公称値も軽く超えてきます。

高速:郊外道路6:4で200km強走行時の燃費はガソリンマークの所の23km/ℓ

燃費だけでなく加速性能の良さも選ばれる理由です。アクセルを踏み込むと、ミニバンとは異次元の加速をしていきます。しかも運転中の車内は静かです。快適性と、走行性能の両立が高次元で出来ている車だと思います。

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リアは全グレードでマルチリンクを採用

1シリーズでは全グレードでフロントはダブルジョイント・ロアアームを採用したストラット式、リアはマルチリンク式を採用しています。他メーカーでは、リアはグレードによって安価なものはトーションビームを採用し、上位グレードでマルチリンク等の独立懸架式を採用しています。どちらがどうかと言うのは、他の車種でもかなり議論される部分ですが、個人的にはやはり独立懸架の足回りが好きです。と言うのも、僕自身ミニバンであるオデッセイをRA7、RB1、RC1と3台乗り継いだのですが、トーションビームになったRC1の乗り心地に驚いてしまいました。RB1までは非常に乗り心地のいい車だったのに、RC1ではガタガタ、ビョンビョンもう閉口してしまいました。セッティングの問題だと言うことは重々承知しているのですが、何か根本的な違いもあるだろうと言うほどの違いが有りました。

これ以来、やはり独立懸架の車に乗りたいと強く思う様になってしまいました。

又、マルチリンク式の特徴として、機構から来る、乗り心地の良さ、ロードノイズの低減を実現しつつ、操縦安定性を損なわない特徴があります。厳密に言うと、リンクの数が多い分調整の範囲が大きく、セッティングが適切であれば上記のような特性を得られます。

部品点数が多くなる分、製作コストは増えますが、より快適性を求め、多くの高級車で採用されています。BMWのエントリーモデルとは言え、全グレードに、このマルチリンクが採用されています。

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数少ない8AT採用車

BMWでは当たり前となりつつある8ATですが、このF20発表当時は5シリーズに採用されていました。エントリーモデルである1シリーズにこの8ATを搭載しているのは、非常に贅沢だと思います。

新型1シリーズではFF化の影響もあるとは思いますが、標準グレードには7速DCTが採用され、8ATは唯一135iのxDriveに採用されています。

ですがF20モデルでは、全グレードで8ATが採用されています。この8AT非常にスムーズに加速が出来、変速ショックも非常になめらかです。8速ATの車とか、完全に高級車の装備だと個人的には思っています。

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最後に

上記で書いたFR・ディーゼル・マルチリンク・8ATはすべてコスト高になる装備です。要素だけを見ると、フラッグシップの車と言われても不思議ではありません。エントリーモデルである1シリーズにこれだけの要素を盛り込んでくるあたり、BMWの1シリーズに対する本気度が感じられます。

実際、世界で250万台以上を販売し、BMWを支える立派な屋台骨となっています。こんな贅沢な車を買えるのも、FFモデルの新型1シリーズが発表された現在、残りわずかとなっています。もし、程度の良い個体を検討しているなら、早めの購入をお勧めします。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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