日本国内では、エコカーと言えばハイブリットカーをイメージする人が多いと思いますが、実はクリーンディーゼルの燃費性能も使用条件によってはハイブリットカーを上回る燃費性能を持っています。実際の使用条件の中でどの程度の燃費性能を持っているのか紹介します。
118dのエンジン等のスペック
まずは118dのエンジンスペックから。
118dには2L直列4気筒DOHC BMWツインパワーターボエンジン(B47型)が搭載されています。
最高出力は110kW(150PS)
最大トルクは320Nm(32.6kgm)/1500-3000rpm
となっています。
組み合わされるトランスミッションはZF社製8AT。
アイドリングストップ機能も搭載されています。
JC08モードの燃費は22.2km/Lとなっています。
ちなみにガソリンモデルの118iでは18.1km/Lとなっており、118dの方が約20%程度燃費性能は上回っています。
さらに118dは軽油、118iはハイオクガソリンだと言う事を考えると維持費は結構違ってきます。
高速道路走行時の燃費
この車が最も得意とする走行条件です。先日片道500km程度高速を走る機会があったのでその時の燃費は下の画像のような状態です。
驚異の22.8km/Lでした。JC08モードの燃費が22.2km/Lなので、それを超えています。
ちなみに540km走行したうち、95%程度は高速道路を走行しています。この時の平均車速は85.2km/hとなっています。
特に燃費を意識して走行はしていませんが、かなりの低燃費です。ちなみに燃料のタンク容量は52Lとなっている為、1回の給油で1000km以上の走行が可能です。
往復後の燃費は以下の画像の様になりました。
移動先で渋滞路を走行した為、燃費は最終的に1027km走行して21.5km/Lとなりました。
途中心配になり5Lのみ給油しましたが、最終的に給油の警告も出ることなく全行程走行できたので、恐らく無給油で完走できたはずです。
この間走行モードはすべてコンフォートモードでの走行でした。
2日で1000km以上走行しましたが、高速安定性もあり、意外と車内が静かなのであまり疲れませんでした。
高速道路を頻繁に使用する人には、この車は、かなりおすすめします。
街中の通勤路での燃費性能&郊外での燃費性能
僕の毎朝の通勤距離は約13km程度です。そのうち約半分は渋滞しています。
それでも燃費は大体13~15km/L程度となっています。この燃費、実は以前乗っていたライフより低燃費なんですよね。アイドリングストップもついていない、一世代前の車とはいえ、軽自動車よりも低燃費なのには驚きました。
よほど短距離の走行か、極端にアクセルを踏み込むような運転をしない限りは10km/Lを下回ることはないと思います。少なくとも僕の使用条件では10km/Lを下回ったことはありません。
2リッターターボの動力性能と合わせて考えると、非常にうれしい燃費性能です。
信号のあまりない郊外での燃費も非常によく伸びます。信号があまりない地域を走行していると、大体18~20km/L程度の燃費性能となることが多いです。上記の燃費はどちらもコンフォートモードでのものとなります。
3つの走行モードによる燃費性能の違い
僕の乗っている118d styleには、スポーツモード、コンフォートモード、eco proモードの3つの走行モードを切り替えができる機能がついています。
ちなみにMスポーツ等には、さらにスポーツ+モードが用意されています。
この走行モードを切り替えると明らかに走行性能に差が出ます。
eco proモードでも十分早いです。コンフォートモードはさらに早いです。少し踏み込むとグッと後ろから何かに押されたような加速の仕方をします。スポーツモードにすると、もー街中で乗るにはこれ以上の加速性能は必要ないだろうと思うほど加速していきます。体もシートに押し付けられるような加速感を体感することになります。
肝心の燃費性能ですが、コンフォートモードでの燃費を基準に考えると、eco proモードでは、セーリングモードをONにしていると1km/l程度低燃費となります。
スポーツモードでは逆に、1~2km/l程度悪化します。
エンジン始動時はもれなくコンフォートモードになっています。最初のうちはeco proモードに毎回切り替えたりしていたのですが、いつからか、しなくなってしまいました。コンフォートモードになれてしまうと、eco proの加速感がかなり遅く感じてしい始めたためです。
コーディングによってデフォルトをeco proモードにも変更できるようですが、近くにコーディングを行ってもらえるショップがないのと、保証が切れてしまうため僕は行っていません。
こんなに燃費がいいのに、BMWのクリーンディーゼルはあまり知られていない
こんなに燃費のいいクリーンディーゼルエンジン搭載のBMWですが、あまりBMWにディーゼルモデルがあることを認知されていないようです。
車好きの人ならほぼみんな知っているのですが、車にあまり興味のない人からすると外車=ハイオクとなるようです。
さらにエンジン音を聞いて、トラックみたいな音がするぞ、とも言われます。だってディーゼルですもん。BMWのディーゼルは静か、との記述を見ることもありますが、これは車内の話です。車外はガラガラ言ってます。
ガラガラ言ってますが声を大にして言いたいのは、
とにかく燃費がいい!
これはサラリーマンにとってはとてもありがたいです。
大事に長く乗って行きたいと思います。
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