スタッドレスタイヤを代表するブリジストンのVRXシリーズ。すでにVRX3まで進化していますね。この初代となるスタッドレスタイヤのVRXですが、特殊発泡ゴムを採用しており、長寿命な印象です。私自身REVO2時代からブリジストンのスタッドレスタイヤを愛用しており、性能の良さは体感済みです。
とはいえ、タイヤには寿命が有るのも事実で、この寿命については諸説ありますが、スタッドレスタイヤの柔らかさを基準に考えた際の寿命について考えてみたいと思います。
硬度計の数値から見るVRXの寿命は5年
スタッドレスタイヤの寿命を考えるうえで、まず大事になるのがタイヤの柔らかさかと思います。このブリジストンのVRXをオデッセイに装着しています。最近購入した、もう1台所有しているBMW用に新品のVRX3を購入したのですが、これを触ると良く分かるのですが、とても柔らかいです。これが経年の使用により徐々に硬くなっていくのですが、ある程度の硬さを超えるとスタッドレスタイヤの性能が初期状態に比べると大きく劣化してしまいます。
この柔らかさを数値で認識するためにタイヤの硬度計が有ります。この硬度計、タイヤの硬さにより、グリーン、イエロー、レッドと3段階で判断できるようになっています。多くのタイヤ量販店でスタッドレスの硬さを測ってほしいと申し出れば、硬度計でタイヤの硬さを無償で測ってくれます。
私自身、スタッドレスタイヤのVRXを装着し、5シーズン目から、タイヤ量販店で硬度の確認を開始しました。VRXは5シーズン目でもまだギリギリではありますが、グリーンの部分が多かったです。多かったと言うのは、硬度を測る場所によって、外側はグリーンだが、内側はイエロー等、場所によって違いが有るからです。5シーズン目までは多くのポイントでグリーンの状態で、問題ない感じでした。
今年、6シーズン目に入り、やはり硬度が気になり、5シーズン目同様、タイヤ館さんで硬度を確認して頂きましたが、多くの場所でレッドゾーンに入っていました。ちなみに測定時の外気温は2℃で、比較的低温の状態でした。画像は最も硬化が進んでいた場所の硬さになります。数値的には最も硬い場所で65でした。場所によっては60弱でグリーンの場所も有りましたが、(内側が比較的柔らかかった)新品時の硬度が45程度と言われていたので、新品時に比べると、約1.4倍硬くなっている計算になります。
さすがに6シーズン目ともなると寿命の様ですね。
上記から、タイヤの硬度の面から見る、ブリジストンのスタッドレスの寿命は5年程度かと思います。
オデッセイの冬場の走行距離は伸びないため、まだまだタイヤの溝はかなりあるのですが、やはり硬度面から見ると寿命と判断するべきかと思います。
タイヤの保管方法によっても寿命は大きく変わる
このスタッドレスタイヤの寿命ですが、保管方法によっても大きく寿命が変わって来ると思います。上記した5年と言う寿命ですが、私のタイヤの保管状況は、北側のイナバ物置の中へ、ビニール袋へ収納した状態で保管しての状況です。
環境としては比較的良い状況で保管しての寿命かと思います。これが屋外保管などでは寿命も変わって来ると思います。又、一言でスタッドレスタイヤと言っても、メーカーや、価格帯などによっても大きく寿命は変わって来ると思います。と言うのも、以前所有していた、軽自動車にダンロップのDSXのセール品を装着したのですが、3シーズン目には、硬度を測ってもらうとすでにレッドゾーンで、硬化がかなり進み、スタッドレスとしての性能はかなり劣化していました。保管方法は上記している同じ倉庫での保管にもかかわらずです。
やはり、発泡ゴムの寿命は少し長いのでしょうね。発泡ゴムを採用しているのは、私の知る限り、ブリジストンとヨコハマタイヤですので、寿命を考えると、個人的にはどちらかを購入しようと考えています。意外とオートバックスのPBタイヤがブリジストン製だったりするので、こちらも安価でいいのではないかと思います。
又、ブリジストンのブリザックはかなり高額となるので、特定のタイヤ館さんには、ブリジストンのエントリーモデルのスタッドレスとなる、アイスパートナーと言うのも有ります。サイズが合えば、このアイスパートナーを検討してみるのも有りだと思います。
少し調べれば分かるのですが、以前は、旧型のブリザックの型を使用したタイヤです。今では、アイスパートナー2となり、この辺の情報が出てきていませんが、同様のものではないかと思います。
最後に
僕自身ブリジストンのスタッドレスを購入し始めて15年になります。いままで、スタックしたこともないですし、以前山陰で1000台規模の立ち往生が起きる様な、大雪の際も同じ山陰にいましたが、問題なくスタッドレスで走行出来ています。ブリジストンのスタッドレスが優秀なのもあると思いますが、毎年、硬度を確認し、性能の劣化具合を把握している事も無関係ではないと思います。スタッドレスタイヤを履いているから雪道も大丈夫と考えるのではなく、現時点のスタッドレスの性能をしっかり把握したうえで、無理のない安全運転を心がけるのも大事かと思います。
スタッドレスタイヤを触ってみて、最近少し硬くなってきたなと感じた際は、近くの販売店などで硬度を測ってみて、今の性能を確認してみるてはいかがでしょうか。
コメント
ブリヂストンです
中谷 様
コメントありがとうございます。
お恥ずかしい間違いのご指摘ありがとうございます。
タイミングを見て修正します。