BMWの塗装にはクリア層に自己修復機能を持った塗装が施されています。
他社でも、トヨタでは「セルフリストアリングコート」、日産では「スクラッチシールド」と一部高級路線の車種で採用されている技術となります。なんだかすごい機能ですね。でもどんな傷でも自己修復してくれるわけではなく極めて浅い、目視できない程度の傷を修復してくれる機能の様です。
自己修復してくれる仕組みは
紹介資料などによると、非常に柔軟性のあるクリアー層が洗車傷やふき傷程度のものであれば、分子構造が切断されることなく凹んだ様な状態となり、その凹みも太陽光の熱などで元の状態に戻るといった原理となっているようです。
これは先ほど述べたトヨタや日産の修復機能を持った塗装と原理は同じ様です。
なんだかすごい技術ですね。
でもよく考えると、修復機能を持っているのはクリア層となるので、クリア層を超えるような傷には対応していないのかなと、紹介資料を読む限りは感じてしまいました。
実際1度ブロック塀にコツンとバンパーを当ててしまい、バンパーに下地が少し見える程度の傷が入りましたが、当然自己修復してくれることはありませんでした。
それで自己修復してくれるようなら、板金屋さんは真っ青ですね。
数万円を支払い、綺麗に修復してもらいました。
薄給のサラリーマンには痛い出費となってしまいました。
自己修復機能を失わないイノベクションコーティング
上でも書いたように、BMWの自己修復機能を持った塗装は、非常に柔軟性のあるクリア層を持っています。ではこの上にガラスコートなどの硬化系のコーティングを施すとどうなるのか。柔軟性のあるものの上に硬い皮膜を被せるのですから、クリア層の柔軟性は損なわれます。この為、自己修復能力は本来の能力が発揮出来ない状況になってしまいます。
そこで、BMWではイノベクションを推奨しているようです。
このイノベクションの説明内容を見ると、リアクティブポリマー技術により、 塗装面を長期間保護とあります。
ポリマー系のコーティングと言えばあまり持ちが良くないイメージをかってに持っていますが、やはりガラスコーティングに比べると、持続性は低い様でガラスコートが5年に対し、約2年となっています。
まーガラスコートも本当に5年持つかは疑問に思うところもありますが・・・
又、良く説明文を見てみるとこのイノベクションには紫外線カット機能があるようです。知識不足のせいだとは思うのですが、ガラスコートで紫外線カット機能を持っているものをあまり見た記憶がありません。
自己修復機能を維持するには紫外線カット機能も重要な役目を果たしているのではないかと、個人的に感じています。この辺の理由もあってBMWではイノベクションを推奨しているのかもしれません。
でも僕の車のコーティングはガラスコート
本当はBMWの推奨するイノベクションを施工したかったのですが、何せ高い!しかも車を購入時、BMWの塗装が自己修復機能を持っているなんて知りもしませんでした。さらに購入時、ディーラーの店長に、
ガラスコートで良ければサービスで施工致しますとの言葉を頂いたので、速攻でお願いしました。
この経緯については別記事で書いていますので、一読頂ければと思います。
ガラスコートを施工し1年乗ってきましたが、何の不満もありません。と言うかこのガラスコートが意外と良いものだったのかもしれませんが、いまだに艶々です。ちなみに施工してもらったコーティングはメンテナンスセットを見ると「コンビネーションコート」というコーティングの様です。BMWを扱っているバルコムに説明がありますので参考にしてみてください。
以前修理した際、このコーティングを施工していることを板金屋さんへ伝えたのですが、そんなに硬くないやつだね。と言っていたのであまり硬くないのでしょうね。
種類によっては磨きを入れるのも大変なものもあるような事を言われていました。
一番子キズが付きやすいであろうドアハンドルの周辺ですが、2年半乗って、目立ったキズはありません。もしかするとこのコーティングが大して硬くないので、自己修復塗装も十分に機能しているのかもしれません。
まとめ
見出しとは違いますが、僕個人としては、ガラスコートでも何ら問題ないように思いました。
でもBMWが推奨しているということは何か理由があると思います。僕も予算が許せばイノベクションを施工したかったです。
何にしても、あまり深いキズをつけないように、大事に乗っていきたいと思います。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
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